2022/7/3

【論考】「節電ポイント」の妥当性を、経済学から考えてみた

NewsPicks編集部
記録的な猛暑と電力不足への対応策として、政府は6月「節電ポイント」の導入を決めた。
電力会社などが実施する節電プログラムに参加した家庭に対し、2000円相当のポイント付与をすることで、国民の節電意欲を喚起する狙いだ。
ところが、この施策を疑問視する向きも多い。
公金を投入することの是非に始まり、強制力を伴わない「要請」ベースの節電で効果はあるのか。そもそも、この2000円という価格は妥当なのか。
経済学者で電力システムにも詳しく、電力需給コントロールの仕組み「デマンドレスポンス」研究の第一人者である、依田高典・京都大教授の解説をお届けする。