[30日 ロイター] - アジア時間の原油価格はほぼ横ばい。米ガソリン・留出油在庫が増加したほか、経済成長鈍化が不安材料となる一方、供給不足を巡る懸念は相場を下支えしている。

北海ブレント先物は30日が最終売買日となる8月限が0.25ドル(0.2%)安の1バレル=116.01ドル。取引がより活発な9月限は0.27ドル(0.2%)安の112.18ドル。

米WTI先物は0.19ドル(0.2%)安の109.58ドル。

米エネルギー情報局(EIA)が29日発表した週間在庫統計によると、ガソリンと留出油の在庫が増加した。製油所稼働率は95%と、この時期としては4年ぶりの高水準となった。

ドル高も原油価格を圧迫している。

一方、供給懸念が一定の支援材料となっている。

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は29日から2日間の日程で会合を開いているが、関係筋によると大きな政策変更が行われる可能性は低い。

エクアドルでは反政府デモの拡大で原油生産に影響が及び、主力油種の輸出に不可抗力を宣言する事態となっている。