[ロンドン 28日 ロイター] - ロシアのアルミニウム大手ルサールの創業者で大富豪のオレグ・デリパスカ氏は28日、ロシアのウクライナ侵攻は勝者を生まないとの見方を示し、ロシアが支払っている経済的代償の大きさを強調した。

モスクワで記者団に語った。プーチン大統領への直接的な批判は避けた。

ロシアが1990年代、2000年代に果たした経済的達成の全てが急速に失われていることに困惑しているとし「われわれは勝利を待っているが、何の、誰の勝利なのか」と問いかけた。

「ウクライナを破壊することは、ロシアにとっても大きな間違いだ」とも述べた。

ロシアの民間部門が発展し主要な経済パートナーである欧州諸国との結びつきが強まることで繁栄がもたらされたが、西側の制裁は欧州よりもロシアに打撃を与えているのは「明白」と指摘した。

一方「ロシアには政権交代の可能性はない」と述べ、プーチン政権が脅かされることはないとの見方を示した。