2022/6/28
斎藤佑樹が出資する「地下野球ジム」の秘密
東京メトロの外苑前駅を出てすぐ、一等地の地下に、130坪もの野球の室内練習場があるのをご存じだろうか。
広告をせず、看板すらない。会員100名ほどの、知る人ぞ知る野球ジムだ。
この野球ジムが注目を浴びたのは6月、元日本ハムファイターズの斎藤佑樹さんから出資を受けたと発表したことがきっかけだった。
運営するのはノーウェア(Knowhere)。野球ジムの奥にある、窓一つないオフィスで迎えてくれたのが、代表の伊藤久史氏だ。
実は伊藤氏、将棋のAIソフトで有名なHEROZ(ヒーローズ)でアプリ開発を手掛けていた人物だ。このAI技術者は何をしようとしているのだろうか。
壮大かつ、困難な話だな──。
斎藤佑樹さんが感じた、伊藤氏のビジネスに対する第一印象だ。
伊藤氏、そしてエンジェル投資家となった斎藤佑樹さん両氏に取材した。
INDEX
- 「都心地下」の研究施設
- 優秀な「AIコーチ」をつくる
- 鍵を握る「捨てる技術」
- 大リーグ選手の年俸交渉に参入?
- 斎藤佑樹さんのアドバイス
- 道楽でやっているの?
「都心地下」の研究施設
──こんな一等地に野球の室内練習場があったんですね。おそらく坪単価3万円くらい、130坪で家賃400万円程度です。お金持ち相手の商売ですか?