[24日 ロイター] - 国際オリンピック委員会(IOC)は24日、トランスジェンダー選手の競技参加に関しては各競技団体がそれぞれにルールを定めて判断するという見解を改めて示した。

トランスジェンダー選手の競技参加を巡っては、女子テニスで活躍したマルチナ・ナブラチロワ氏が今週、IOCがリーダーシップを欠いていると批判していた。また、競泳の統括団体である国際水泳連盟(FINA)が先日、男性として一部でも思春期を過ごしたトランジェンダー選手を女子のトップ競技から追放する決定を下したことでも注目が高まっていた。

IOCのマーク・アダムス広報部長はオンライン会見で、「私たちがひとつのルールを定めることはできない。そのひとつで全てをカバーするのは無理だ。スポーツごと、種目ごとでなければならない。私たちへの批判は甘んじて受け止める。だが、私たちは公平性と包括性のバランスをとるためにベストを尽くす」と語った。