変わる日本人の投資観
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日本人の投資への意識がここ2年で大きく変わってきたことが、数字で現れています。転換点に来ているかもしれません。以下、引用です。
「元本割れを起こす可能性があるが収益性が高いと見込まれる商品の保有意向を聞く質問は、ずっと80%前後で推移してきた「保有しようとは全く思わない」が50.3%に低下。「一部は保有しようと思う」(35.1%)と「積極的に保有しようと思う」(14.5%)が急上昇している。」元本割れを起こす可能性がある金融商品の保有意向を聞く質問において、長く80%前後で推移してきた「保有しようとは全く思わない」が50.3%に低下し、「一部は保有しようと思う」(35.1%)と「積極的に保有しようと思う」(14.5%)が急上昇しているとのことです。
そこでデータ元のアンケート調査結果を見てみましたが、「保有しようとは全く思わない」回答者の年代別比率は、20~30代では40%前後と平均より低く、年齢が上がるに従って比率は高くなるものの、それでも60代で55%でした。以前より銀行では岩盤預金と呼ばれるような、なかなか投資に向かわない顧客層が多くいると聞いておりましたが、リタイヤ期前後の人も含め投資に対する考え方がここ2~3年で大きく変わっているのかもしれません。
こうしてせっかく投資を始めた顧客も、相場の急変などがありますとなかなか平常心を保つことは難しく、投資に対して悪い印象を持ったまま辞めてしまうと、二度と戻ってこないと思われます。こうした中、顧客伴走型の「顧客の側に立った」アドバイザーに対するニーズはますます高まっていくものと思われます。見方が変わったというより、現実に合わせて修正した、の方が正しいと思います。平成以降の日本では、そもそも株価は下がり、為替は円高になるもの、という現実がありました。しかし安倍政権の登場した2012年以降、そもそも株価は上がり為替は円安になるもの、へと大転換しました。大転換してもう10年が経過しました。投資観の変化は、現実の変化を反映したものだと思います。株価が上がり過度な円高を回避する環境を維持することが、日本経済、投資家、企業にとって大事だということです。ここにもう少し分配の修正が加われば尚良いと思います。