[23日 ロイター] - シティグループは22日のリポートで、世界的な景気後退の可能性が50%近くあると予測した。

同社は今後18カ月の世界経済の動向を予想し、景気後退は「ますます明白なリスク」だと指摘した。

「歴史的な経験から、ディスインフレはしばしば成長にとって重大なコストを伴うことが分かっており、景気後退の可能性は現在50%に近づいている」との見方を示した。

「世界経済は現在、多くの黄色信号が点滅している。持続的な供給ショックのほか、中央銀行の引き締めの影響や、金融状況の引き締まりとインフレ率の上昇が消費行動に与える影響も大きくなっている」としている。

景気後退リスクは高いが、「ソフトランディング、インフレ率の上昇、世界的な景気後退」の3つのシナリオはいずれも現実味があり、引き続き注視すべきとし、ソフトランディングに近い状況を基本シナリオとしていると述べた。