ロシア、ドイツへのガス供給さらに削減 独政府は「政治的」と非難
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ロシアはエネルギー源を武器として使い始めました。これにより西側の分断が進めばプーチンの思惑通りですが、長期的に見れば西側諸国のロシアへのエネルギー依存は決定的に下がりロシアの衰退はますます確定的になります。日本も天然ガスの8%をロシアからの輸入に頼っていますが、これも減らされる恐れは十分あります。岸田さんは夏の電力不足に対し「節電のお願い」しかしておらず無策、まさに「何もやらない総理」です。
EUでは、年末までにロシア産原油の9割輸入削減が行われると見られています。
天然ガスについても、ハンガリー等の根強い抵抗が予想されますが、いずれ、全面禁輸になっていく可能性があります。
EUが3月に出した「REPowerEU」計画では、ロシアからのガス輸入を今年中に3分の2削減することを目標としているので、今回の措置も織込み済みともいえます。
ポーランドの報道によれば、ガスプロムは、ロシア領バルト海沿岸のポルトヴァヤ(Portovaya)にあるガス圧縮施設にあるシーメンス社製タービンが、修理から返還されていないと不満を漏らしています。このガス圧縮設備は、ノルドストリームIおよびIIのガス圧を適切に保つためのインフラです。
同施設には、シーメンス製の4基のターボチャージャーセットがあり、合わせて1億6700万立方メートルのガス伝送が可能です。
ガスプロムでは、ロシア政府の技術認証機関であるロステフナゾル(Rostechnadzor)の要請に従い、タービンエンジンの技術的状態から、シーメンス社タービン1基の運転を停止することを決定しており、これにより、ガスの汲み上げが6700万立方メートルに減少したと主張しています。
一方のシーメンスは、タービンの修理がカナダで行われたため、タービンが元の場所に戻らなかったと説明しています。カナダ政府は、修理済みのタービンをロシアに引き渡すことに同意しておらず、目下、シーメンスとカナダおよびドイツ政府の間で妥協策が協議されているとのことです。
元記事にもある通り、ドイツのハーベック経済相は、「今回のタービン修理が問題につながるのは秋である」と指摘し、ガスプロムによる供給削減は「ロシアによる政治的決定だ」と主張していますが、真相はもう少し複雑かもしれません。
https://biznesalert.pl/gazprom-nord-stream-gaz-energetyka-rosja-niemcy/ドイツ批判のネタが尽きないですね。ドイツがウクライナ支援をあいまいなままにする原因の一つでしょう。
ロシアの侵攻後、ドイツ国民の過半数が原子力支持に回ったそうですが、政権は停止をまだ諦めきれていない模様。供給を絞ることで、むしろドイツがウクライナ支援を決断する契機になるかも。
【注目】ドイツの電力は2035年に100%再エネになる
https://newspicks.com/news/7151566