[コペンハーゲン 9日 ロイター] - フィンランドの電力大手フォータムと国営ガス供給網会社ガスグリッドは9日、同国初となる浮体式の液化天然ガス(LNG)受け入れ基地の設置に関する協定を締結した。バルト海のインクー港内に設け、冬場の稼働開始を目指すという。

設置するのは貯蔵再ガス化設備(FSRU)ターミナル。計画は4月に発表された。ロシアはフィンランドへのガス輸出を5月に停止したため、FSRUのエネルギーを確保する上で極めて重要になる。

サーリッコ財務相は声明で「ターミナル設置で、我々はロシア産ガス(への依存)から解放されるだろう」と強調した。

ターミナルで受け入れられたLNGは気化された上で供給網に送られる。フィンランドとエストニアの需要をカバーできるという。FSRUは、米エクセラレート・エナジーから借り受けるもので、リース期間は10年。