2022/6/12

【亀山×佐藤航陽】仮想空間をつくるとは、どういうことか

DMM.com 取り仕切り役 会長
DMM.com亀山敬司会長がホストを務め、毎回、脱力系ながらも本質を突くトークを展開する連載対談「亀っちの部屋」。シーズン3では、亀山さんがWeb3についてゲストから学んでいく。
今回のゲストは、スペースデータ代表の佐藤航陽さん。佐藤さんは早稲田大学在学中の2007年に、メタップスを起業。オンライン決済事業など、テクノロジーによるお金や経済の新しい在り方を提案してきた。
2020年にはメタップスの代表を退き、衛星データとAIで仮想空間をつくるスペースデータの事業に専念。
そしてこのたび、新著『世界2.0 メタバースの歩き方と創り方』を刊行。Facebookが社名をMetaに変更するなど、「メタバース(仮想空間)」という言葉がよく聞かれる昨今だが、佐藤さんは「メタバースの前に、世界を理解する必要がある」と言う。
その真意とは何か。メタバースにとどまらず、さらにその先の未来予測が語られる。
*音声版は「亀っちの部屋ラジオ」でお聞きいただけます。配信先は SpotifyApple PodcastVoicy です。
*過去のシーズンはこちらからどうぞ。シーズン2(記事音声) シーズン1(記事)。
INDEX
  • 世界の構造を理解しよう
  • 世界を構成する「生態系」とは
  • メタバースの先は意識の人工化?
  • 仮想空間が「新しくない」世代
  • 宇宙と仮想空間は同じかもしれない?

世界の構造を理解しよう

──今回からゲストをお迎えします。株式会社スペースデータ代表の佐藤航陽さんです。
佐藤 亀山さん、ご無沙汰してます。
亀山 どうも、久しぶり。
──この対談はZOOMで行っているんですけど、収録前に佐藤さんから「顔を出さずにやりたい」とリクエストがありました。何か意図があるんですか?
佐藤 私は今、メタバース(仮想空間)事業に取り組んでいます。これから仮想の世界でやっていくのに、身体的アバターを使い続けるのもおかしいなと。だから姿を見せずに、概念になろうと思いました。
亀山 俺でさえ、ZOOMでは顔を出してるのに(笑)。出せよ!
佐藤 嫌です(笑)。
ZOOM対談の様子(実際の収録では、亀山さんは「顔出し」でした)