日本酒で秋田を救えるか?新政酒造の佐藤祐輔が登場【秋田前編】
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特別編として、秋田で撮影しました。
今回はその前編。異色の経歴を持つ新政酒造の佐藤さん、そして秋田からモビリティの未来を発信する伊藤さんのWゲストです!
新政酒造が誇る銘酒No.6を片手に、日本酒のマニアックな話から、秋田の創生を考えます!生酛系酒母の研究をしています。米・米麹中での乳酸菌のダイバーシティは非常に面白く、昔の研究で通説とされていたL.sakeiという乳酸菌が優勢になるという現象が最近揺らいでいるのは事実です。そもそも、昔の蔵の研究でもn数が少なすぎるというのがあり、通説が怪しかったのもあります、、
何よりも、速醸と生酛で作った酒母(酵母スターター)で最終的な酒質がどのように違うかの研究もほぼ菊正宗さんの事例しかなく、果たして他の蔵で同じ傾向があるのか明らかではありません。微生物変遷の物語自体は面白い一方で、「生酛」「山廃」が消費者に風味の特徴を伝える上での確固たる証拠はほぼありません。「造り」の複雑さが、科学的にシンプルな系と大きく異なるのが難しくもあるし、面白い点でもあります。
ちなみに、「獺祭」の旭酒造さんはそれまで注目されていなかった「(大)吟醸酒」に特化して四季醸造で徹底的に効率化、品質安定化、生産拡大を追求して成功したのに対し、新政酒造さんは明らかに「伝統と革新」「風味のバラつき」を全て許容してダイバーシティを楽しんでいる、楽しんでほしいという意図が感じられて、個人的には結構対照的に映ります。