そもそもキーマンが4いるのが凄い。そして若い頃から積み上げている経験の広範さが伝わる職歴。ただザッカーバーグが非営利活動に専念して任せるとは考えにくいので、このうち何人かはトップを目指し、去るであろう。

社名を変更してまで社運をかけているメタバースを成功に導く人物が一番のキーマンと考えるが、それはマーク本人なのかもしれない。あとは、エンジニアがビジネスのトップを担えることが存分に証明された昨今はむしろ非エンジニアのキャリアが狭まったのも否めない。

給与水準は高いものの、大義ある仕事という意味でGAFAの中でも半歩後ろにいたメタ。当面は巻き返しは難しいだろう。

メタのNo.2退任後、新経営体制の注目ポイントをまとめました。GAFAで唯一、創業者がまだCEOを務めているのがメタです。事業承継の観点からも、これからどこに権力が集まっていくのか、注視したいと思います。

「出戻り」という言葉のイメージはあまり良くないかも知れませんががインテルのCEOもそうですし冷静にその会社のことを見られるし、いいのかも知れません。パナの樋口さんもそうでしたね。

それにしてもクレッグ氏を除いて結局ハーバードかスタンフォード卒なんだなと改めて思いました。

サンドバーグ氏の後任としてCOOに就任するハヴィエ・オリヴァン氏にレポーティングす面々の役職に「副社長」がついていて、COOと副社長どっちが偉いの？とか思った人はいるんじゃないでしょうか。実は、ここで「副社長」と訳されている方々の英語の正式タイトルは「VP=Vice President」で、日本企業の副社長のようなNo.2タイトルではありません。直訳では副社長になりますが、イメージ的には執行役員クラス。アメリカの一般的なタイトルの順番はC-suite（CXO）>VP>Director。

CPO も COO も CTO もエンジニア。

ところで Meta ぐらいの規模になると、もはや社内でどんな意思決定構造になるのかさっぱり想像もつきませんが、組織図を見てみると、それぞれの管掌範囲がなんとなく見えてきて面白いです。例えば Design は CTO の直下だし、セキュリティは CPO。CPO がプロダクト責任者を統括している一方で、CGO は広告ビジネスなども見つつ、PdM のヘッドはこちらに居るなど。
https://theorg.com/org/meta/org-chart

シェリル退任後のまMetaのキーマン4名。各人プロダクトの範囲も凄まじく広くて大変だろうな。BIG5意外にトップマネジメントは古くからの生え抜きが多い。

メタバースに全社をあげて取り組むということから、社名をFacebookからMetaに変更したのですが、メタバース事業への投資を縮小。人材採用も見送っています。

消去法で言うと、4人の幹部のうち、ボズワースさんと、クレッグさんは、はずれます。この窮状から再生できるかどうか。コックスさんとオリバンさんは、明確な進路を示す必要があります。いままでの延長ではむずかしい。

意外とみんな古株。そしてイギリス元副首相がいるというのは、ロビイングがますます重要になっているメタを感じる。

facebookがMetaになり、Sherylが去った…そして、新しい顔ぶれは、中年男性のチームに…まさに、Mark王国の大企業化の兆候。株価は下がりそう…

※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません