[6日 ロイター] - 米国株式市場は不安定な値動きとなる中、小反発して取引を終えた。アマゾン・ドット・コムなど大型成長株が上昇したものの、インフレや金利に対する根強い懸念が上値を抑制した。

1対20の株式分割を行ったアマゾンは2%上昇し、S&P総合500種やナスダック総合を押し上げた。

アップルは0.5%高。この日開いた年次開発者会議で、ソフトウエアを自動車のコア運転システムに一段と統合させる計画などを明らかにした。

業種別では一般消費財や通信サービスが最大の上昇率となった。

一方、投資家の関心は引き続きインフレや金利上昇に集まっている。10日発表の米消費者物価指数(CPI)はインフレの高止まりを示すと予想されており、6日の債券市場では米国債利回りが上昇した。

3日に発表された5月の雇用統計は底堅い内容で、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な引き締めを一時停止するとの期待が後退した。

キングスビュー・インベストメント・マネジメントのポール・ノルティ氏は雇用統計について「経済が依然としてまずまずの状態」にあることを示したと指摘。ただ、インフレが高めに推移し、商品価格もなお上昇する中、インフレのピークはまだ先かもしれないとの見方を示した。

中国規制当局が締め付けを緩める動きや、同国の一部地域で経済活動正常化の兆しが見られ、投資家心理を下支えした。

ツイッターは1.5%安。イーロン・マスク氏が同社に対し、スパムや偽アカウントに関する一段の情報を提供しなければ買収を撤回する可能性があると警告した。

中国配車サービス大手の滴滴出行(ディディ)は24.3%急伸。中国当局が同社などに対する調査を終了し、今週中にも同社アプリの入手を可能にする準備を進めていると伝わった。

クレーンシェアーズCSIチャイナ・インターネットETF(上場投資信託)は4.7%高。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.29対1の比率で上回った。ナスダックでは1.01対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は106億4000万株。直近20営業日の平均は127億5000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 32915.78 +16.08 +0.05 33032.04 33235.37 32819.50

前営業日終値 32899.70

ナスダック総合 12061.37 +48.64 +0.40 12200.33 12245.40 12004.20

前営業日終値 12012.73

S&P総合500種 4121.43 +12.89 +0.31 4134.72 4168.78 4109.18

前営業日終値 4108.54

ダウ輸送株20種 14554.61 +109.77 +0.76

ダウ公共株15種 1022.60 +2.29 +0.22

フィラデルフィア半導体 3062.74 +0.15 0.00

VIX指数 25.07 +0.28 +1.13

S&P一般消費財 1212.90 +12.34 +1.03

S&P素材 547.73 +5.27 +0.97

S&P工業 808.67 +3.24 +0.40

S&P主要消費財 764.90 +0.42 +0.05

S&P金融 580.02 +2.21 +0.38

S&P不動産 273.16 -0.80 -0.29

S&Pエネルギー 676.16 -0.77 -0.11

S&Pヘルスケア 1510.38 -0.05 0.00

S&P通信サービス 202.42 +1.96 +0.98

S&P情報技術 2443.41 +1.03 +0.04

S&P公益事業 377.41 +1.69 +0.45

NYSE出来高 9.23億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 28025 + 115 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 28025 + 115 大阪比