[パリ 5日 ロイター] - テニスの四大大会第2戦、全仏オープンは5日、パリのローランギャロスで男子シングルス決勝を行い、第5シードのラファエル・ナダル(スペイン)が大会最多優勝記録を14回に伸ばし、四大大会最多勝記録も22回に更新した。

第8シードのカスパー・ルード(ノルウェー)と対戦したナダルは、第1セットを6─3で制すと、第2セットも6─3、第3セットは6─0で圧倒。2時間18分でストレート勝ちを収め、全仏決勝の勝率100%の記録を維持した。

また、36歳での優勝は同じスペイン人のアンドレス・ヒメノ氏が保持していた全仏最年長優勝記録も更新した。

ナダルはこの1年間、慢性的な足の故障で引退も視野に入れる中、3月にはろっ骨の疲労骨折で6週間の離脱を強いられた。全仏出場も危ぶまれたが、大会を通して「キング・オブ・クレー」の強さを見せつけた。

ナダルは優勝スピーチで「今後何が起きるかは分からないが、戦い続け前進していこうと思う」と語り、スタンドからこの日最大の拍手を浴びた。

一方、敗れたルードは「誰もが偉大なチャンピオンであることを分かっているし、今日は決勝であなたと対戦することがいかに困難なことであるか感じた。私が最初の犠牲者ではない、これまでに多くの選手が敗れている」と振り返った。