[31日 ロイター] - 欧州の日用品大手ユニリーバは31日、「物言う投資家」のネルソン・ペルツ氏を取締役に迎えると発表した。

7月に執行権のない取締役に就任し、報酬委員会のメンバーになる。

ペルツ氏のヘッジファンド、トライアン・ファンド・マネジメントはユニリーバ株を1.5%保有する。

ユニリーバは今年1月、英製薬グラクソ・スミスクライン(GSK)の一般医薬品(大衆薬)部門の買収を提案したものの早期に断念し、戦略に厳しい目が向けられた。

ペルツ氏は声明で「ユニリーバの戦略や事業運営、持続可能性、株主価値の向上に向け、経営陣や取締役会と協力するのを楽しみにしている」と述べた。

ペルツ氏は2018年に米日用品大手P&Gの取締役会メンバーとなりさまざまな改革を提案した。

ユニリーバのニルス・アンダーセン会長は「すでにペルツ氏とトライアンのチームと広範囲にわたる建設的な話し合いを行っている。グローバル日用品業界におけるネルソン(・ペルツ氏)の経験はユニリーバにとって価値があると確信する」と述べた。

RBCとクレディ・スイスのアナリストは、ペルツ氏の取締役就任はユニリーバの企業文化や業績にプラスの変化をもたらし得ると歓迎した。