2022/5/31

【大ヒット】新生『トップガン』の、古くて新しい製作秘話

INDEX
  • トム・クルーズの苦い思い出
  • 舞台裏でも「教官」として活躍
  • 「本物の演技」への強いこだわり
  • 米海軍の強力なバックアップ
  • 誰かが吐いたら「拍手して称える」

トム・クルーズの苦い思い出

トム・クルーズは、オリジナル版『トップガン』(1986)の出演契約にサインする際、事前に戦闘機のテスト飛行を希望した。
プロデューサーであるジェリー・ブラッカイマーの回想によると、当時はまだ知名度の低かったクルーズが、『レジェンド/光と闇の伝説』の撮影時のヘアスタイルのまま、長髪をポニーテールにして飛行場に現れたとき、パイロットたちはこのヒッピーもどきの青年に一生分のフライトを経験させてやろうと心に決めたらしい。
宇宙飛行士がロケット打ち上げ時に受けるG(重力)の2倍以上である6.5Gの負荷を受けたクルーズは、頭から血の気が引くのを感じた。彼は、戦闘機パイロットのヘルメットの中で嘔吐した。
しかしこの後、クルーズは映画の出演に同意した。