三菱UFJ銀、窓口やATMの「手のひら認証」来春にも廃止へ…利用者減少
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コロナ禍で銀行店舗(窓口)での取扱い件数はこの10年で4割超減少した訳ですが、スマホアプリの普及やデビットカード、QR決済などの決済手段の多様化で、確実にキャッシュレスも浸透しており、銀行ATMの利用頻度も相応に低下しています。
日本の銀行ATMは外国に比べるとかなり多機能(各種諸手続きや宝くじが購入できたり)なので、その手続き上で生体認証などの仕組みを活用するシーンは考えられるものの、技術の進化のスピードは速く、機器そのものの更改のタイミングで利用状況を鑑み、機能としての取捨選択を迫られるのは必至。その結果なのでしょう。
ちなみに、手のひら静脈認証の精度?(他人と誤認識する確率)は、指紋認証などと比べてかなり高い(指紋認証が他人受入率0.001%以下なのに対し、手のひら静脈認証は他人受入率0.000001%以下!)という特徴は、次の新しい顧客体験シーンに引き継いでいって欲しいですね。ATMで指紋認証やアイリス、手のひらの静脈認証がはやった時代がありました。キャッシュカードでは、なりすましや偽造などの不正があるけれど、手のひら認証は本人以外は考えられません。
しかし、運営コストが相当高くついていたのでしょう。三菱UFJ銀行では、窓口とATMでの手のひら認証を廃止することになったようです。
いっぽう、Amazonは「手のひら決済」を加速させています。Amazon Goを進化させ、手のひらで入店、あとは商品を選んで店を出るだけというAmazon Oneを展開しています。Mastercardは顔認証決済を拡大することを発表しました。セブン銀行のATMは顔認証で入出金や口座開設ができるようです。
生体認証サービスを自社以外にも拡大できるかどうか。それが普及の分かれ目です。銀行は店舗数を極限まで減らすと同時に、ATMも減らしたいのが実情です。ATMがあるために、ハード、ソフトの保守費用、現金の運搬、取り扱い業務など、大きなコストがかかっています。
ソフトバグの対応や偽札とか出るとその処理も大変です。金融庁からはひたすら怒られるだけだし(涙)
究極はATMの全廃かと予測します=現金取引の廃止ですね。