[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(127.31/34円)とほぼ同水準の127.32/34円で推移している。米長期金利の上昇に伴い、ドルは朝方127.58円の高値を付けた。ただ、再び米長期金利が低下すると127円前半に押し戻された。マーケットには依然として米景気減速懸念がくすぶっており、ドルは方向感に乏しく、上値の重い展開が続いた。

時間外取引で米10年債利回りは足元2.73%台前半と、低下基調となっている。

ドルは127円前半と底堅さを維持している一方で、市場では上値の重さを指摘する声も聞かれた。ドル買いの勢いは鈍化しており、「米国のリセッション懸念の高まりで、ドルは上値追いに慎重な展開が続きそうだ」(国内信託銀行)との見方が示された。

一方、三井住友DSアセットマネジメントのチーフマーケットストラテジスト・市川雅浩氏は、米長期金利について「3%台を付けたあたりで米国の利上げを織り込んだ水準となったのではないか」と指摘する。同氏は、目先は米短期金利が上昇すればドル/円をサポートする可能性があるとの見方を示した。

ユーロは午後3時にかけて対ドル、対円で売りが出たが、底堅さを維持している。欧州中央銀行(ECB)のタカ派化がユーロを支えているものの、ロシアとウクライナの問題に収束の兆しがみえない中、「欧州経済がどこまで利上げに耐えられるかも今後の焦点になりそうだ」(三井住友DSアセットマネジメント・市川氏)との指摘が聞かれた。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 127.32/34 1.0666/70 135.82/86

午前9時現在 127.14/16 1.0685/89 135.87/91

NY午後5時 127.31/34 1.0680/84 135.92/96