2022/5/26

【直伝】努力だけの人を出し抜く。「起業家思考」の真髄

NewsPicks編集部
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、『起業家の思考法』の著者であり、じげん代表の平尾丈氏だ。
2006年に産声を上げたじげんは、不動産からキャリアまで幅広い領域でメディアを展開するライフサービスプラットフォーム事業で、創業から右肩上がりの成長を続けてきた。
同書によれば、同社を急成長させてきたファクターは「誰もが到達し得る正解」ではなく、「自分にしか出せない別解」を追い求めるスタイルにあったのだという。
じげんは、スマートフォンアプリが台頭し始めた時代にあえてメディア領域で事業を立ち上げ、なおかつイネーブラーではなくプラットフォーマーを志向し、平尾氏の代表就任から5年後にはIPOを実現した。
今日は、レッドオーシャンでの戦いを遠ざけ、事業化集団としてのポジションを確立した「別解力」の正体を、同書のエッセンスを紹介しながら探っていこう。
INDEX
  • 「素直で真面目」がアダになる
  • 別解力を生む「3つのやり方」
  • 「すごいアイデア」は不要
  • 「起業家精神」の本当の意味

「素直で真面目」がアダになる

この記事を読んでいるあなたは、自分が「素直で真面目なタイプ」なのにもかかわらず、なぜ仕事で成果を上げられなかったり、キャリアに閉塞感を感じたりするのだろうと感じることはないだろうか。
もし、この問いかけに対する解答が「YES」なのだとすれば、自身のスタイルにテコを入れるタイミングが来ているのかもしれない。