[ワシントン 24日 ロイター] - 米S&Pグローバルが24日に発表した5月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.8に低下し、4カ月ぶりの低水準となった。4月は56.0だった。

S&Pグローバルは「インフレ圧力の高まり、サプライヤーの納期の一段の悪化、需要の伸びが弱まっていること」が要因と説明した。

物価上昇によってサービス需要が冷え込む一方、中国での新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)による供給制限やウクライナ戦争によって生産が阻害された。

指数は50が景気拡大・縮小の節目となる。50を超えると民間部門の成長を示す。

5月の総合受注指数は54.4と、4月の56.6から低下した。

5月の製造業PMIは57.5と、4月の59.2から低下。5月は市場予想と一致した。

製造業の生産指数は55.2と4月の57.6から低下し、「原材料不足とサプライヤーの納期遅れの報告がさらに増えた」ことで未完製品の受注残も上積みされた。

5月の製造業の投入コスト指数は84.9と、4月の81.9から上昇。ただ、工場は5月も引き続き雇用を増やしている。

5月のサービス業PMIは53.5と、4月の55.6から低下。5月の市場予想は55.2だった。