[北京 24日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が24日発表した声明によると、中国規制当局は不動産部門の信用の伸びの安定を維持し、新型コロナウイルス流行で打撃を受けた住宅購入者を支援する方針。

質の高い開発を支援するため、さまざまな手段を活用して、適切に信用を増やすと表明。金融機関に対し、全力で融資を増やすよう指導する方針も示した。

新型コロナの規制で経済的に打撃を受けた住宅購入者や消費者のほか、中小企業、自営業、トラック運転手を支援し、住宅ローンなどの返済猶予を促すとしている。

4月の人民元建ての新規融資は3月から急減し、アナリストの予想を下回った。新型コロナの感染拡大を受けた厳格な規制が経済を直撃し、借り入れ需要が減退した。住宅ローンなど家計向け融資は2170億元減少。不動産市場の停滞が浮き彫りとなった。

ロイター調査によると、中国不動産市場の苦境は年内さらに厳しくなりそうだ。新型コロナ流行に伴う規制強化が需要を圧迫する中、価格は横ばいとなり、販売と投資は従来見通しよりもさらに減少する見通しだ。

China regulators aim to keep property sector credit growth stable UPDATE 3-中国新規融資、4月は予想以上の大幅減 コロナが経済直撃〔ロイター調査〕中国不動産市場、年内に苦境深まる見通し コロナ規制で