[香港/上海 24日 ロイター] - 民泊サイト運営大手の米エアビーアンドビーは24日、中国本土で7月30日以降、全ての物件掲載や体験サービスを停止すると発表した。

微信(ウィーチャット)に投稿した利用者への書簡で明らかにした。本土事業終了の理由には触れていない。中国の利用者は引き続き、海外の物件や体験を予約できるとした。

共同創業者のネイサン・ブレチャージク氏は書簡で「中国での取り組みはアウトバウンドに集中することを決定した」と述べた。

中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は関係者の話として、エアビーの事業停止決定は、新型コロナウイルスの流行で一段と深刻になった事業運営の複雑さやコスト高が理由と伝えた。

米紙ニューヨ-ク・タイムズによると、中国本土からの撤退に伴い、エアビーアンドビーは世界全体で掲載する600万件のうち約15万件を削除する。同社全体の事業に占める中国の割合は近年、約1%だったという。

米エアビー、中国本土事業を終了へ 今夏までに=CNBCUPDATE 2-Airbnb to shut domestic business in China from July 30