(ブルームバーグ):

写真・動画共有アプリ「スナップチャット」を運営する米スナップは、4-6月(第2四半期)の売上高と利益の見通しを下方修正し、従来の自社予想レンジの下限を下回るとの見通しを示した。これを受け、スナップ株が時間外取引で一時29%下落したほか、他のソーシャルメディア銘柄も値下がりした。

スナップは届け出で「マクロ経済環境は予想よりも一段と急速に悪化している」とし、「その結果、2022年第2四半期については、自社予想レンジの下限を下回る売上高と調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)を発表する可能性が高いと考えている」と指摘した。

スナップの第2四半期売上高見通しは前年同期比20-25%増と、既にアナリスト予想を下回っていた。今回の同社の警告を受け、フェイスブックの親会社メタ・プラットフォームズやツイッター、 アルファベット、ピンタレストなど、広告に依存する他の企業の株価も軒並み下落した。

メタ株は23日の時間外取引で一時8%余り、ピンタレストは15%超、ツイッターは3%余りそれぞれ値下がり。スナップ株が24日の通常取引でも時間外と同程度下げた場合、上場来最大の下落率となる可能性がある。

米国株先物はアジア時間に下落、スナップが売上高・利益予想下方修正

リチャード・バーンスタイン・アドバイザーズの副最高投資責任者(CIO)、ダン・スズキ氏は23日にブルームバーグテレビジョンで、「これらの企業が成熟し、競争が激化するに伴い、基調的な成長は鈍化している」と指摘。同氏の会社はスナップ株を直接保有していない。

原題:Snap Cuts Revenue Forecast, Sending Social Media Stocks Down (2)、Facebook, Pinterest Tumble as Snap Sends Shudders Through Tech(抜粋)

(4段落目にソーシャルメディア株の動きを追加して更新します)

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