[東京 24日 ロイター] - バイデン米大統領は、インドのモディ首相との間で人権やロシアなど幅広い問題を巡り相違があるものの、24日の会談では共通点を基に協議する方針。米政府高官が明らかにした。

両氏は日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」の首脳会合に加え、二国間の首脳会談も予定している。

米国は、インドがロシアのウクライナ侵攻を非難することを避け、米欧の対ロシア制裁にも支持を示していないとして、不満を抱いてきた。

高官は「各国それぞれの歴史、国益、展望があることを大統領は強く認識しており、共通点に基づいて事を進める考えだ」と述べた。

クアッド首脳会合に関して米国は、インドにロシアから供与される兵器からの脱却をどのように促すかが重要になると考えており、このために防衛面などで支援を提供するかどうかも問題になる。

インド政府は23日、米国と新型コロナウイルスワクチン生産、公共衛生、再生可能エネルギーなどの分野で合意を結び、米国がインドに40億ドルの追加支援を検討していると明らかにした。

インドは米国主導の新たな経済連携「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の協議を始動する初期メンバーにも加わった。

UPDATE 1-Biden looks to stress 'commonalities' with India in talks -U.S. officialBiden looks to stress 'commonalities' with India in talks -U.S. official米主導のIPEF、設立へ13カ国が協議開始 中国対応が念頭