【リポート】慶應大、東洋大。「学習歴アプリ」が就活を変える
コメント
選択しているユーザー
企業の人事、企業の採用、学校の学習の3つの改革が日本の労働生産性の向上には必要だと思う。大学における学習歴がその後の就職やキャリアにほとんど影響がなければ、大学生が学習しないのは当然だから、学習歴をデータで蓄積し、企業が採用時に活用していけるようになるのは素晴らしいと思う。一方で、企業側の人事・採用も変革が必要だ。いきなりジョブ型になるのは難しいと思うが、まずは職種別採用を始めるべきだと思う。就職せずに就社するのは、企業の寿命が短くなる中で非常にリスキーな選択だ。就職の時点で何のプロになるのか自己選択すべき。そうすれば、その職種に合わせた学習歴がより意味をなすようになり、大学の学習の意味合いも増すと思う。
注目のコメント
就活を大学2.3年生の初め頃から始める周りの友達や後輩を見て「何のための大学生活?」と疑問に思っていたので、テクノロジーを活用することで、より正当に評価し合える環境ができるのは素晴らしいと思います。
というのも、現状、自分が就活をしていて感じるのは、やはり「テクニック」がある方が企業側から評価されやすいのだなぁということです。
私は編入したり留学したりと、自分の勉強したいことを優先したので就活にあまり労力を割けていませんでしたが、積み上げてきたことやそこへの意味づけについては自信がありました。
しかし、実際にはほぼ何もしていない人の方が沢山の選考に通り、内定を貰っている、といった状況もあります。そうなると記事にもあるようなその場しのぎのガクチカを作る方がコスパがいい、ということを大学生が感じるのも無理はないなというのが実感としてあります。長年就活シーンを取材してきて、学生が気の毒だなと思うことは多々ありました。
・学歴フィルター問題
・「ガクチカ(学生時代に力をいれたこと」を、企業のニーズに合わせて製造させられている
・本来熱中したい学業や経験に集中できない
・多くの企業の採用基準を曖昧
・だからこそ、自分が学んでいることと仕事の接続がわからない
・配属先も確約してくれないのに「我が社でやりたいことは」と聞かれる
・一人で自己分析をして、自分がかえってわからなくなるなど
・他も人はどんなことを学び、どう自己分析しているのか分からない……。
でもこれからは「大学アプリ」の機能拡大が、そういった学生の悩みを緩和させるかもしれません。
・「データ分析講座はじまります」のような学ぶ機会がプッシュ通知で飛んでくる
・仲間に360度評価を依頼できる仕組みがあり、自己理解に繋がりやすい
・過去の学び・経験が記録・整理される
などが期待できるからです。
この4月にはじまった、東洋大学アプリの「学びの旅」をサポートするというアプローチもいいですね。「本心を記録することで自分を深く見つめ直すことができる、そうした積み重ねにより、自分では思いもよらなかった気づきがある」という矢口学長のコメントにも共感します。
学生さんには、このようなテクノロジーをうまく活用して、就活をハックすることに血道をあげるのではなく、今、本当に、熱中できる学びや経験を積んでほしいですね。