(ブルームバーグ): スウェーデンのフィンテック新興企業クラーナ・バンクは、投資家から新たな資金調達を検討しているが、評価額が3分の1程度減少する可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

非公開情報だとして匿名で語った同関係者によると、昨年6月に460億ドル(約5兆8900億円)と評価された同社の企業価値は、今回の計画で約300億ドル相当となる可能性がある。

同計画を先に報じた米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によれば、クラーナは新たな資金調達ラウンドで約10億ドルの調達を目指している。ブルームバーグ・ニュースは2月に、クラーナが新規・既存投資家からの資金調達で約500億-600億ドルの評価額を探っていると報じていた。

ソフトバンクG出資の北欧決済企業クラーナ、資金調達検討-関係者

「バイ・ナウ・ペイ・レイター(BNPL)」と呼ばれる後払い式決済サービスを手掛ける同社は現在、世界20市場で事業を展開している。昨年6月の資金調達ではソフトバンクグループやセコイア・キャピタル、ペルミラなどが出資。欧州で最も評価額が高いスタートアップとなった。

ただ、オンライン上での買い物客に分割払いによる後払い決済サービスを提供する企業に対し、監督当局が精査を行うケースが増えている。

原題:Klarna Faces Valuation Drop to $30 Billion as Seeks Funding (1)(抜粋)

 

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