[ロンドン 18日 ロイター] - 米資産運用大手ブラックロックは、世界の債券ETF(上場投資信託)の運用資産総額が2030年までに3倍の5兆ドルに達するという見通しを示した。

同業界の規模は、現在の「厳しいマクロ経済状況」にもかかわらず、23年には2兆ドルに達する見通しという。

中央銀行のタカ派的なスタンスやインフレ加速を背景に主要諸国の国債利回りが上昇しており、債券市場は圧迫されている。

ブラックロックは、低金利、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に関連した市場のストレス、インフレ圧力など、さまざまな市場環境において債券ETFは強固な投資ツールであることが分かっていると指摘した。

同社のETF・インデックス投資商品部門グローバル責任者、キャロリン・ワインバーグ氏は「世界の債券ETF業界は、パンデミック期の顧客による自己強化的かつ永続的な選択傾向を背景に、弊社の予想を上回るペースで成長している」と述べた。