[フランクフルト 17日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、政策会合で各国の中央銀行総裁が今以上に発言できるよう取り組んでいる。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

ECBのチーフエコノミストを務めるレーン専務理事とシュナーベル専務理事にプレゼンテーションの時間を制限し、ユーロ圏19カ国の中銀総裁が意見を述べるための機会を作るよう指示したという。

理事会メンバーのプレゼンテーションは20ページに制限することを決定し、ECB政策会合初日の昼食時間までにセミナーを終えるようスタッフに指示。4月14日の会合で既に実施されたという。

ECB報道官は「会合前により包括的な分析を補足資料として提供することで重複を避け、より簡潔なプレゼンテーションができるようになった」と指摘。「会議を早く始めることで運営理事会は経済見通しについて共通の評価を得て、金融政策を一括して決定するための時間を今以上に確保することができた」と評価した。