[パリ 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁 は16日、ユーロ安は物価をECBの目標まで下げる取り組みを脅かす可能性があると指摘した。

ビルロワドガロー氏は仏中銀の会合で「輸入インフレをけん引する要因として実効為替レートの動向を注意深く見守っていく」と述べ、過度なユーロ安は物価安定目標に悪影響を及ぼすことになると指摘した。

ECB理事会は6月が「決定的な」会合になり、その後金融政策面で「活発な夏」を迎える可能性があると指摘。

「追加措置のペースは、一定の選択性と漸進主義をもって、実際の活動や物価データを考慮することになる」と述べた。

経済を刺激も冷やしもしない「中立金利に向けて少なくとも行動」すべきだと指摘した。

総裁は、仮想通貨の下落について、世界の規制当局への警鐘だと指摘。急成長にしているにもかかわらず、仮想通貨の管理は進展が乏しいとの認識を示した。

「仮想通貨を規制・監督せず、全ての管轄地域で一貫した適切な方法で相互に運用可能としなければ、国際金融システムに混乱を招きかねない」と述べた。