[15日 ロイター] - 男子テニスの世界ランキング2位、ダニル・メドベージェフ(ロシア)は15日、ウィンブルドン選手権の大会主催者がロシアとベラルーシ選手の参加を認めない方針を表明している状況でも、出場の望みを捨てない姿勢を見せた。

ウィンブルドンを主催するオールイングランド・クラブ(AELTC)は、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ロシアと軍事中継地点を担っているベラルーシの選手の出場を認めない方針を打ち出している。

この決定については、ラファエル・ナダル(スペイン)が「アンフェア」と発言するなど多くの選手が批判しており、男子プロテニス協会(ATP)や女子テニス協会(WTA)も反発。両協会はウィンブルドンが処分を撤回しなければランキングポイントを無効にする制裁措置を取る可能性がある。

こうした状況を受け、メドベージェフは「私に決められることはないので、成り行きを見守ることにした。複雑な状況だし、人生のあらゆる状況と同じように、100人の選手に聞けば、みんな違った意見を言うだろう」と報道陣にコメント。

そして「その決定が100%で、もう終わりなのかどうか分からない。もしプレーできるなら、うれしい。できないのなら、他の大会に出て、来年にまたチャンスがあるなら、それに向けてしっかり準備しようと思う」と話した。