米・ASEAN首脳会議、関係を格上げ 「新時代」とバイデン氏
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ASEANは象徴性を積み重ねながら、協力を漸進的に一歩一歩進める。国際情勢の急変にも即応は難しい。その中で、米側が我慢強く象徴性を重視していること、ASEANも米との関係を自らに有利な形で制御できたこと、が今回のサミットの焦点だ。しかしこうした米の我慢強さは、米民主党政権の多国間主義を重視する路線に依存する。米共和党政権返り咲き後に「格上げ」が継続するかも疑わしいと見る必要がある。
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中国への牽制。ウクライナ侵略の中、正攻法の「法の支配と人権」の主張も大きな意味。ただ、総額1.5億ドルのASEAN支援策は、ウクライナ支援額と比べると見劣るところ。「包括的戦略パートナーシップに格上げ」の説得力はどこまであるか。
トランプ時代はASEANとの会合に消極的で、バイデン大統領就任後もハリス副大統領、ブリンケン国務長官、オースティン国防長官が東南アジアを訪問したが、大きなインパクトは残せなかった。ロシアを名指しすることもできず、中国とのバランスもケアしなければならない中での格上げ。