[10日 ロイター] - 米国のガソリン小売価格が10日、3月に付けた最高値を更新した。世界的な精製能力低下で、夏のドライブシーズンを前に価格が高騰している。

全米自動車協会(AAA)によると、10日の早い時間にガソリン平均小売価格は1ガロン=4.374ドルを付け、それまでの最高値(4.331ドル)を上回った。

3月30日以降、北海ブレント原油先物は7%下落しているが、ガソリン先物は9.4%上昇し、6日には最高値の1ガロン=3.7590ドルを付けた。米国内の製油所が定期点検や障害のため操業停止していることが背景。

春になると、精製業者は自動車の利用が活発になるのを前にガソリンの生産を優先するが、ここ数週間は米欧などのジェット燃料、ディーゼルの需要の高まりを受け、留出油の生産を拡大している。

ディーゼル燃料の小売価格は今週1ガロン=5.45ドルの最高値を付けた。