【キャリアの達人語る】なぜ、スキル向上の前に「SDCs」を考えるべきなのか
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広告連動型の特集「アップスキリングNOW」にあたり、そもそも「何のためのアップスキル」なのかを、法政大の田中先生、リクルートHR統括編集長の藤井さんの「キャリアの達人」のお二人に話をお聞きしました。
田中先生には、自分自身のキャリアをどのように見つめ直し、その上でどう「アップスキリング」を捉えるのか。藤井さんには、日本における社会状況や企業の動向から、転職市場の概況までお話いただいたうえで、なぜ「アップスキリング」が必要なのか。それぞれのお立場から語っていただきました。
特に、田中先生にお話いただいた「SDCs(Sustainable Development Careers)」な状況だからこそ、アップスキリングは常に必要になってくるという金言をいただき、自分自身も多くの学びを得ました。ぜひ、ご一読くださいませ。キャリアが個人の領域に移っていくとしても、仕事はあらゆるステークホルダー、仲間がいて行えるもの。企業に属している以上、そこは変わることがないので、より組織の役割が求められそうです。
プロティアンキャリアによって、組織への意識がおざなりになりそうではあるが、だからこそ組織の役割は大きい。
どのように個人をサポートするのか、どのようにマネジメントしていくのかを考えることが非常に重要である。個人はやりたいこと、尊敬できる自分になるためにやるべきことをより求めるからである。
社会課題の取り組みをグリーンウォッシュで止めないためには、ジョブ型の働き方の意識と共にSDGsに意識が傾いている今が絶好のチャンスである。私は組織軸での企業の社会課題の取り組みを本質的な物にするために組織人事コンサルタントになりたい。まさに「学び続ける能力」を身につけることが大切です。
日本の教育でも、2015年頃より教職員に対して「学び続ける教師像」が求められるようになりました。
したがって、2020年から2022年にかけて小・中・高校の順でカリキュラムの基準となる新しい学習指導要領に移行しています。
これから社会へ輩出される若者は、この教育を受けます。そして、イソップ物語で例えると、「サボらないウサギ」ではなく、「カメと競争するのではなく、自分のゴールを目指して、そのために工夫しながら確実に歩む資質・能力・人間性」を身につけた若者が育っていくことが期待されています。
このような若者が、あとから育っていくと考えると、すでに社会人となっている現役世代の教育は、もう少し抜本的な工夫が必要と思います。