[26日 ロイター] - 米マイクロソフトが26日発表した第3・四半期(3月31日までの3カ月)決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。コロナ禍を受けて浸透するハイブリッド勤務を追い風にクラウドベースのサービスに対する需要が堅調だった。

引け後の時間外取引で、マイクロソフトの株価は一時6%高を付けた。

売上高は493億6000万ドルと、前年同期の417億ドルから増加し、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の490億5000万ドルを上回った。

クラウドサービス「アジュール」の売上高伸び率は46%と、前四半期から横ばい。ビジブル・アルファのまとめた予想は45.6%だった。伸びは20年度の60%台から鈍化している。

純利益は167億3000万ドル(1株当たり2.22ドル)と、前年同期の154億6000万ドル(同2.03ドル)から増加した。アナリストの1株利益予想は2.19ドルだった。

第4・四半期のインテリジェント・クラウド部門売上高は、アジュールの堅調な伸びが主導し、211億─213億5000万ドルになると予想。リフィニティブがまとめた市場予想は209億3300万ドルとなっている。

マイクロソフトの決算は、企業でオフィスと自宅双方で勤務するハイブリッド型勤務体制の導入が進む中、同社製品に対する需要が引き続きあることを示している。

同社の投資家向け広報担当幹部は、ハイブリッド型勤務はウィンドウズ製品の売上を押し上げる要因にもなっていると説明し「商業用パソコン市場の堅調を背景にウィンドウズのOEM(相手先ブランドによる生産)は11%増加した」と述べた。