[ロンドン 12日 ロイター] - BofAセキュリティーズの月間ファンドマネジャー調査によると、世界の経済成長に対する楽観度が過去最低水準に落ち込んだ。世界経済がスタグフレーションに向かっているとの懸念は2008年8月以降で最大だった。

調査対象のファンドマネジャーの運用額は総額8330億ドル以上。

世界経済の見通しについて、ネットで71%の回答者が悲観的だと回答。1990年代初期の調査開始以降で最高となった。

キャッシュの保有比率は5.5%で、前月の5.9%から低下したが、世界的な景気後退が引き続きグローバル市場最大の「テールリスク」とされた。

ロシア・ウクライナ紛争は4位に後退した。

コモディティーへの配分比率は過去最高の38%。石油・コモディティー投資が最大の「クラウディッド・トレード」に急浮上した。

その他の「ロング」ポジションは、資源株とヘルスケア。「ショート」ポジションは債券、景気敏感株が目立った。

ファンドマネジャーは、米連邦準備理事会(FRB)が現在の局面で7回の利上げを実施すると予想。前回調査では4回だった。過半数のファンドマネジャーがインフレが今後12カ月で鈍化すると予想した。

世界の利益見通しは20年3月以来の水準に悪化。

地域別の株式配分では、米国株に最も強気な見方が示された。欧州株と英国株が最も弱気だった。

調査は4月1─7日に実施した。