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金総書記トップ就任10年 松野長官、核ミサイル開発に警戒

産経ニュース
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  • 武貞 秀士
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    拓殖大学大学院 客員教授

    金正恩総書記がトップに就任して、もう10年が経過したのかと思う。その間、内部分裂を伴う権力抗争や、経済の崩壊はなかった。中国やロシアとの関係が破綻することもなかった。体制は存続してきたし、むしろ一年刻みで新型の弾道ミサイルを発射している。10年前、世界は北朝鮮の体制の前途を読み間違ったのではないだろうか。この10年間に起きたことは、むしろ、韓国との首脳会談で「もう戦争状態ではなくなった」と双方が確認したことや、米朝首脳会談という驚天動地のイベントがあったことや、そのときの米国大統領、トランプ氏の言動だった。米朝首脳会談は世界を驚かせた。日本の安全保障に直接の影響がある北朝鮮動向を、日本はどうしてこのように見誤ってきたのだろうか。反省点のひとつだろう。


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