エスビー食品、上期は減収増益も体質強化進む 香辛調味料・即席類が伸長
2014/11/10, 日本食糧新聞
エスビー食品の15年3月期第2四半期決算は若干の減収となったが増益となり、近年掲げてきた企業体質強化の成果を裏付ける形となった。連結ベースでは、売上高599億7000万円(前年比3.0%減)、営業利益22億1500万円(同2.9%増)、経常利益22億2400万円(同3.8%増)、純利益13億2000万円(同0.7%増)となった。
部門別に見ると、スパイス&ハーブ部門は106億6300万円(同1.7%増)。チューブ入り香辛料を除く家庭用香辛料は70億2000万円(同1.2%増)。シーズニングスパイスを含む洋風スパイス全体は26億2000万円(同6.0%増)。特にシーズニングスパイスが好調を持続し、前年比20%増と数字を伸ばしている。フレッシュハーブは拡大を続けてきたが、1.4%減の13億7000万円となった。天候不順やこれに伴う相場の影響を受けた。ただし、通期では計画通りの水準となる見込みだ。
香辛調味料部門は146億6400万円(同2.4%増)。主力のチューブ入り香辛料はお徳用チューブが好調に推移し、「本生」も増加となり85億5000万円(同1.5%増)。中華調味料関連も数字を伸ばし、「李錦記」が17億5000万円(同6.4%増)。「菜館」は4億4000万円(同75.2%増)。
即席部門は、前年大きく落ち込んだが、今期は増加に転じ141億7300万円(同0.6%増)。即席カレーが76億8000万円(同0.3%増)。「ゴールデンカレー」が14%増とけん引した。即席シチューは17億2000万円(同1.0%増)。「濃いシチュー」が36.4%増。
インスタント食品その他は147億3200万円(同15.0%減)。レトルトカレーは38億3000万円(同13.0%減)。パスタソースは35億3000万円(同7.9%減)。
その他は57億3500万円(同1.7%増)。
同社はここ数年、原材料コスト増や市場環境の急激な変化に対応するため、企業体質強化に注力してきた。今回の決算発表も想定通りとしており、継続的な企業体質強化を図り、来期以降の成長戦略を推進していく考えだ。
(高木義徳)
Copyright (c) 2024 日本食糧新聞社. All Rights Reserved.
プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
JobPicks すべての職業経験談が読み放題