[ワシントン 29日 ロイター] - 米ホワイトハウスは29日、バイデン政権のダリープ・シン国家安全保障担当副補佐官がインドを訪問し、政府当局者らと会談すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻やインド太平洋地域での経済的枠組み構築について協議するという。

関係筋によると、ロシアのラブロフ外相もインド訪問を計画している。インドはロシア産コモディティー(商品)の主要な買い手。ウクライナでの即時停戦を呼び掛けているが、ロシアの行動を非難することは控えている。

ホワイトハウスは声明で「ウクライナに対するロシアの不当な戦争がもたらす結果や世界経済への影響軽減について、シン氏が当局者と緊密に協議する」とした。

バイデン大統領は先週、ウクライナ侵攻を巡るロシアへの対応について、日本、米国、オーストラリア、インド4カ国(通称クアッド)の中でインドだけが「やや薄弱」だという認識を示した。日米豪がロシアの機関・個人に制裁を科す中、インドはまだ制裁を導入していない。