[シカゴ 4日 ロイター] - 米大手穀物商社アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)<ADM.N>が4日発表した第3・四半期決算は、72%の増益となった。トウモロコシ加工や農業関連サービスが好調だった。

ただ、穀物価格の下落を背景に、売上高は減少し、市場予想を下回った。

純利益は7億4700万ドル(1株当たり1.14ドル)。前年同期は4億7600万ドル(同0.72ドル)だった。

調整後の1株利益は0.81ドル。トムソン・ロイター・エスティメーツのまとめたアナリスト予想の0.73ドルを上回った。

売上高は181億8000万ドルと、前年同期の213億9000万ドルから減少し、市場予想の211億9000万ドルを下回った。

トウモロコシ加工事業の営業利益は3億5600万ドルと、前年同期からほぼ倍増した。

農業関連サービスの利益は59%増の1億5900万ドル。

油糧種子事業の利益は横ばいの3億6600万ドルだった。

年末までに自社株1800万株を購入する目標は計画よりも速いペースで進んでおり、年末までに100万株を追加購入する見通しとした。

ADMの株価は約4.7%上昇した。