クリエイターエコノミーの期待と現実とweb3
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YouTube、TikTok、Substackなど新ツールの勃興とともに注目されるクリエイターエコノミーですが、プラットフォーマーからの解放や、皆が稼げるようになるといったお題目は過大評価のきらいもあるかもしれません。
Temma Abe氏による論考をお届けします。氏の見立ては以下の通り。
- スーパースターによる富の独占は避けられない
- 消費者(需要)に対してクリエイター(供給)が多すぎる
- 無料のコンテンツで良質なものが数多く存在する
- コンテンツの品質を保ち、リテンションし続けることは大変である
- プラットフォーマーなしではビジネスが成り立たない
注目のコメント
トップクリエイターがめちゃくちゃ稼いでいるのは確かにそうだなと思います。
一方で私たちが調べている限り日本のYouTuberの中で50万登録以下の方々が99.5%以上存在することがわかっていて、その方々の絶対数は年々増えています。ただし、そのロングテールのクリエイター層は稼げていない人も多いのが現状です。
真のクリエイターエコノミーとは従来のエンタメ業界のようにトップタレントしか稼げない状態を作るのではなく、なるべく多くのクリエイターが稼げる世界を作っていくことだと考えています。
そこで、私が運営するBitStarではロングテールのクリエイターエコノミーの拡大を目指してやっていますが、8年やってきて少しずつ手応えが出てきていますし、それこそが社会的意義ではないかなと信じて頑張っています笑
クリエイターエコノミーが進んでいるアメリカでもまだまだロングテールのクリエイターまで活躍が及んでいないとのことで、逆に私たちはグローバルに活躍してクリエイターエコノミーを拡大できるようになりたいと思いました!かなり気張ったタイトルにはなっていますが、中身を読んで頂くと、「ファクトとケーススタディに基づく、クリエイターエコノミーに関するハイプを評価する」ことが目的だと分かるかと思います。
「プラットフォーマーから搾取されているクリエイターへの配分増加」を目指すはずのムーブメントが、スーパースターとその他の格差を拡大してしまう可能性があることについては、意識的であるべきではないかと思います。なので、本文にも書いていますが、有識者も「クリエイター向けのベーシックインカム」というアイディアを真剣に考えていたりします。
個人的には、スーパースターがプラットフォームから解放されてめちゃ稼げるようになることよりも、中間層が(たとえクリエイターとしてではなくとも)生きていけることの方が圧倒的に世の中にとって大事だと思うので、安易にクリエイターエコノミーの旗でそそのかすことには反対です。