ロシア経済、その絶望的な未来予測 同国の著名経済学者「次の冬までに死に至る」
コメント
注目のコメント
はじめまして。私は株取引をはじめて16年、外国為替取引を初めて17年となる朝永宗眞と申します。
ロシアがウクライナに侵攻してから数週間が経過し、株価にも大きな影響を与えました。そもそも、投資家心理としては戦争が起きた瞬間にリスクオフの状態と考え株価は下落、為替も円高の状態になるのが一般的なわけですが、それに加えて各国がロシアという原油供給国からの輸入禁止を行うなどの経済制裁の決定などを背景に、オイルショックのリスクを警戒した投資家が売りに売り下落したと言えます。(開戦は買いなんていうジンクスもありますが、現状では戻りはありません。)
アメリカでは高インフレが原因でFRBが引き締めを早めるとの思惑から世界株安が起こっていた最中でもあったため、株式市場にとっては大きな重しとなっています。サウジアラビアが増産するなどの可能性がゼロではないが、そういう問題でもありません。ロシアへの経済制裁、ロシアの株価、通貨、債券などの下落を背景に1998年のロシア危機以来のデフォルトを懸念している声が出ているのです。欧州の金融機関はロシアへの投資や融資を大きくしているため、欧州の金融機関も連鎖して株価が下落しています。
このたびの戦争が落ち着かない限りは、日本株への影響も必至です。その安定までのプロセスは容易なものではなく、報道されているようなウクライナ大統領の首都キエフからNATO域内への脱出と亡命政府の樹立、停戦合意、経済的不安の緩和、資源エネルギー市場の安定、これらを安定させてやっと株式市場は安定するでしょう。
しかし、新型コロナウイルス関連、アメリカのインフレショックなど、不安な要因は複数あるものの、中長期的には相場の下方向への振れ方が押し目買いのチャンスとなる可能性は高いと私は見ています。様々な金融危機を乗り越え、内部留保が多く損益分岐点比率も低下している日経企業は経済混乱への耐性は強化されており、欧州と比較してもまだ影響は限定的といえるでしょう。沈静化までは長期的な視野にたった投資戦略を構築していきながら、その過程で出来高も好転し、短期的な取引にも好機となると見ています。相応の反発が期待できるので確実に押し目を狙いながら相場を眺めていきたいと思います。