グーグル、サイバー防衛のマンディアント買収へ 54億ドル
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珍しくグーグルが後手に回っている印象です。それだけ広告事業とクラウド事業の違いが大きく、苦労しているのかもしれません。Googleがサイバーセキュリティの強化を進めることが、クラウド事業にて先行するAmazonとMicrosoftを追撃する一手であることは間違いありませんが、内製で進めるか小さな買収による技術補強を行うかが先行プレーヤーの常套手段でした。手元資金に余裕があるがゆえ、ファンドに売却された後の企業を買うという選択肢もありますが、戦略が一致していないので統合に数年かかることによって更にスピードが落ちないか懸念が残ります。
Googleがクラウド市場のシェアでかけ離されてしまったその差は思ったよりも大きいのかもしれません。Mandiantのアメリカ政府との協業したという経歴から、サイバーセキュリティに対する高い技術と政府お墨付きの信頼度は持っています。しかしスピードが全てのテクノロジーの業界にてここまで出来上がった会社を買収して統合するのは時間を要するので、興味深い一手として今後のGCPに注目していきたいと思います。Mandiantは、2020年のアメリカ政府機関に対するSolarWindsサプライチェーン攻撃を見つけ出したことで有名で、少し前にもバイデンが言及していた記憶があります。
1週間ほど前、マイクロソフトがウクライナへのサイバー攻撃を防御した話がありましたが、MSとGGLはアメリカ政府にサイバー攻撃対策で協力するチームにはいっているようで、GGLがこの部分を強化する必要性が急速に高まっているということだと思います。(source: NYT)
このあたり、昨日Voicyで話しましたので、ご興味ある方はどうぞ→https://voicy.jp/channel/2190/290097