[8日 ロイター] - 米アルファベット傘下グーグルは8日、サイバーセキュリティー企業マンディアントを54億ドルで買収すると発表した。

新型コロナウイルス禍での在宅勤務普及やロシアのウクライナ侵攻などに伴いサイバー攻撃のリスクが高まる中、グーグルはマンディアント買収でセキュリティー関連サービスを拡充し、クラウド事業を強化する。

フォーレスター・リサーチのアナリスト、ジェフ・ポラード氏は「今回の買収は、サイバーセキュリティー関連の買収という点で、大手クラウド企業にとり今後予想されることの始りに過ぎない」と述べた。

1株当たりの買収額は23ドル。マイクロソフトがマンディアントを買収するとの観測が浮上する前の水準を約53%上回る。

年内に買収を完了する見通し。

マンディアントは米ファイア・アイにより買収されたが、昨年、ファイア・アイが同社製品をファンドに売却したことにより再び独立した企業になっていた。

グーグルのマンディアント買収を巡っては7日にテクノロジー情報サイトのジ・インフォメーションが報じていた。