海外の資金調達に見る「ヘルスケアテック」トレンド、調達リストも公開します
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注目のコメント
2021年の海外のヘルスケアスタートアップの調達実績から、昨年のトレンドをまとめました。こちらでは、日本における可能性についてコメントしたいと思います。
・生殖医療
最大の課題はユーザーの利便性にあると感じています。周りでも不妊治療を始める友人が増える世代になり、話を聞いていると、予約をしていても待ち時間が 2時間近くなることも多いと聞きます。通院頻度も多い診療科でありながら、予定を抑えるのが難しいとなると、仕事との両立はかなり困難とのことです。
こういった状況を踏まえると、日本においても Kindbodyのようなユーザー利便性にフォーカスしたクリニック FCなどが出てくることが期待されます。スタートアップとして成長するとなると、医療従事者と開発人材がともに揃うことが非常に稀だと感じています。逆を言えば、両方が揃う会社があれば、それ自体が MOATになるとも考えられます。
・医療機関向け SaaS
コロナ禍で医療現場の医療従事者の負担は長らく続いている中で、クリニック向けだけではなく病院向けにも日本で SaaSが出てきています。病院によってはイントラネット環境であることもあり、別にネット端末を導入してまでもSaaSである必要性はどこにあるのか、という大きな障壁を抱えていると思います。
その中でも連携やコミュニケーションという観点においてはクラウドのメリットがフルに活用できるということで、国内においてもプレイヤーが徐々に出始めています。医療機関や施設の連携を支援する 3 Sunny社や Medup社、患者と医師のコミュニケーションを支援する Contrea社など、非常に期待をしています。致し方ないのはわかるんだけど、
どれも予防・健康・増強サービス系である。
私が勤めていた介護事業所の所長が言っていた。
「ピンピンコロリの定義は本人が決めるんだ。寝たきりでも、本人が元気だと言えばそれはピンピンなんだ」
健康体を目指すだけがケアではない。
とはいえビジネス上跳ねるのはこの領域ではある。海外の流れは遅れて日本に訪れることもあるため参考になりました。
日本は手堅い印象なので突飛なものは受け入れられないですが、フェムテックなどはいまもっとも投資を集めてるのではないでしょうか。