[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米バイオテクノロジー大手アムジェン<AMGN.O>は28日、2015年業績について、市場予想を大幅に上回る利益、売上高見通しを示した。また増配や自社株買いを通じ株主還元を強化する方針も明らかにした。

発表を受け、序盤の取引でアムジェン株価は約5%急伸している。

同社は2015年について、調整後1株利益を9.05━9.40ドル、売上高を208億━213億ドルと見込む。

トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめた市場予想は1株利益が9.07ドル、売上高が203億4000万ドルだった。

また2015年第1・四半期から四半期配当を1株0.61ドルから約0.79ドルに約30%引き上げるとしている。

さらに昨年オニキス・ファーマシューティカルズを約100億ドルで買収して以降、停止していた自社株買いを再開する意向も示した。2015年を通じて約20億ドルの自社株買いを実施するとしている。

同社は7月、新薬投入に備え経営資源の配分を見直すとして、約2900人の削減を含むリストラ計画を発表している。この日は2018年までに年間15億ドルの経費削減など、一段の詳細を明らかにした。