2022/3/1

【解説】世界最大のデジタルバンクの決算が、勉強になる

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その成長力は、目を見張るものだった。
南米でクレジットカードや個人向けローン、決済サービスなどを手掛けるデジタルバンク、ヌーバンク(上場会社はヌーホールディングス)が22日、新規上場後、初めての決算を発表した。
ヌーはウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハザウェイなど著名長期投資家が出資していることで知られる、顧客数で世界最大のデジタルバンクだ。
2021年第4四半期(10~12月)の売上高は、前年同期比3.1倍の6億3600万ドル。市場予想を1億5000万ドルも上回った。
翌23日、株価は取引開始前のプレ市場で一時10%高となったが、いざ取引が始まると売りが膨らみ、結局は14.6%の大幅安で引け、苦いデビューとなった。
しかし、同社のIR資料はとても充実していて、日本の上場企業にも参考になりそう。市場の洗礼を浴びた理由を含め、巨大スタートアップの決算デビューを振り返る。
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