[台北 17日 ロイター] - クリテンブリンク米国務次官補(東アジア太平洋担当)は17日、「インド太平洋経済フレームワーク」構想に中国を関与させる「意図は全くない」と発言、強制のない自由で開かれたインド太平洋というビジョンを共有するパートナーと協議を進めていると述べた。

米政府は先週、インド太平洋戦略を公表。南アジアから太平洋島しょ国に至る同地域の隅々にまで焦点を当て、長期的な立場やコミットメントを確立して中国に対抗する姿勢を鮮明に打ち出した。今年初めにもインド太平洋経済フレームワークを立ち上げる意向を改めて示した。

次官補は会見で、同フレームワークについて域内のパートナーと初期段階の協議を進めていると発言。「中国をインド太平洋経済フレームワークに関与させる意図は現時点で全くない」と述べた。

中国の習近平国家主席は広域経済圏構想「一帯一路」を推進し、各国のインフラ建設に巨額の資金を拠出しているほか、米国が参加していない東アジア地域包括的経済連携(RCEP)を後押ししている。