[ソウル 16日 ロイター] - 韓国外務省は16日、イランと事務レベルの協議を開き、同国産原油の輸入再開と、韓国の銀行にあるイラン資金の凍結解除について話し合ったと明らかにした。

韓国の銀行にある約70億ドルのイラン資金は米制裁の影響で凍結されており、イランは繰り返し解除を求めてきた。

韓国は声明で、ウィーンで開かれているイラン核合意の再建交渉がまとまり次第、凍結資産の移転など制裁関連の問題が解決することに期待を伝えたと説明。イラン側は凍結資産の問題を早期に解決する重要性を強調したという。

声明はまた、核合意再建交渉が進展し、制裁が解除されることを条件に、両国が原油や石油製品の取引について協議していると明らかにした。

イラン外務省のサイード・ハティブザデ報道官は協議について、貿易関係の再構築に取り組む可能性が示されたと指摘。イラン産石油およびコンデンセート(超軽質油)の輸入再開を含む関係正常化への韓国の本気度が試されているとコメントした。国営メディアが伝えた。