FRBの利上げ、「やりすぎないように」=ミネアポリス連銀総裁
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0.25%の利上げは織り込み済でマーケットにとってサプライズのないものですが、その分、FOMCの発表したSummary of Economic Projectionsから次の一手を読み解く必要がでてきました。
GDPは2022年2.8%、2023年2.2%、2024年2.0%とIMFの予想と大差なく、供給制約と消費マインドの均衡点を探りつつ安定成長にはいると見ています。
一方で、やはり気になるのはインフレ。2022年4.3%、2023年2.7%、2024年2.3%と、インフレターゲットに近づけるにはまた2年かかるとみてとれます。
従って、FOMCの2022年度FF金利最適予想も、2022年12月開催時点では0.75%が中心だったのに対し、今回は1.75%まで一気に跳ね上がっています。
コロナ後の供給制約だけなら時間稼ぎによる沈静化を図ることができたのでしょうけど、ここにきてロシア制裁が加わりました。この先、中国のオミクロン蔓延による供給制約長期化の懸念が増長することになると、なお厳しいかじ取りを迫られることになります。
FOMCの采配がグローバル経済全体の舵を握っていると言っても過言ではありません。