【実例】ソニーがSF作家との共同作業で手にしたもの
NewsPicks編集部
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国内でもにわかに試みる企業が増えているというSFプロトタイピング。昨年実施したソニーの実例を取材しました。
ワークショップで実際、何をするのか。どんなメリットがあるのか。この取材をするまで今ひとつピンと来ないところもありましたが、参加したデザイナーや作家の皆さんの言葉で意義が理解できたように思います。皆さん楽しそうに語ってくださるので、自分でも参加してみたくなりました。ソフトバンクグループの孫社長の決算発表や東京モーターショーの楽しみの一つは、各スタートアップやプロダクトのコンセプトムービーやビジョンを観ること。
車やスタートアップは10年近くかけて一つのモデルをつくるので、解像度の高く超具体的な未来のお客さまのライフスタイルや交通環境、規制を想像して、それをコンセプトに落とし込み、開発や事業が開始される事が良くあります。
海外メーカーは分かりませんが日本のメーカーの名車はだいたいその逸話がありますし、素晴らしいスタートアップのファウンダーは「未来から来たのか?!」と思うくらいありありと自分の事業の将来を語ります。
言い換えると、未来に合わせるのでは無く、未来を描くプロセス。
ワクワクしますし、「メーカー」「プロダクトカンパニー」のロマンはこうしたところにあると思います。SFをベースに何かをするというより、自分でストーリーを作る。小説を書くことで「物語る」体験こそが、SFプロトタイピングの最大の意義、というのには共感です。発想の翼はどんどん広がりそうです。